楼門を出て、左手に向かってブラブラ歩いてみました。
しばらく歩いたところに看板が出てて、父がここに犬をまつった観音堂がある、と言い出したもんだから、私と妹はぜひともお参りしていかねば、ということになったのです。
前回来た時は町中をぐるりと回って、旦那の若かりし頃の記憶をたどりながら色々話を聞いたんだけど、こちらのお寺はノーマークだったー!!
蓬莱山「廣福寺」
臨済宗のお寺のようです。
両側に杉の木立がある、趣のある参道がお寺へと続いています。
ちょっと入ったところにあったので、この前の道は何度か通っていたのですが、気づかなかった・・・。
モチロン若かりし頃の旦那はそんなことに興味のあるような人ではなかったので、知らなかった模様。
参道を上ったところにお寺へと続く石段がありましたが、そちらは閉め切ってあったので、右手の坂を上っていきます。
こちらのお寺の由来が描かれている看板です。
「犬観世音」は伝説とありますが、犬と生活している私と妹は、読んで胸がジーンとなりました。
これはぜひ!!おまいりせねば、という気になります。
要約
吠えたてる愛犬がうるさかったのでその首を一刀のもとに切り落としたら、その首が樹上で猟師を狙う大蛇に噛みつき、その猟師は九死に一生を得たという伝説が語り継がれている。
その猟師がこの地に観世音菩薩をまつって愛犬の冥福を祈った、と言われている。
家族みんなでブラブラと坂道を登っていきます。
途中、一眼のカメラを提げた方に何人かお会いしまして、そんなにいいところなの?って思ったんですが・・・、
お寺の中に入ると私もカメラを持って来なかったことを後悔することになりました。
前庭ですが、ここからすでにとてもいい感じです。
ここから先は拝観料が必要らしく、ペットを飼っていない一番下の妹Mちゃんは興味がないので、父は前回見たことがあるので、入らなくていいと言い出して、戻って待つことに。
私と妹Yちゃんと母の3人で、中に入ってみることにしました。
いきなり、素敵な風景が目の前に広がっていました。
推定200年の柿の古木です。(看板に佐賀の名木・古木とあり)
柿の木でこれほどの年数を重ねているのは珍しいかと思います。
庭園内、どこを見てもため息が漏れるほどきれいでした。
「六体地蔵」というのもありましたが、「七体地蔵」と七体の像があるのは珍しいそうです。
室町時代末期の頃の造立とありました。
結構古い時代の物みたいデス。
丁度紅葉が始まった頃で、まだ緑色をしたモミジと真っ赤に染まったモミジとの共演です。
スマホのカメラで撮ったので、かなりイマイチですが、しばらくこの風景をご覧ください。
庭の奥に犬の冥福を祈って建てられたお堂がありました。
「犬切観音」と呼ばれて、観世音菩薩様を祀ってあるそうです。
漁師に首を切られてもなお、主を守ろうとしたその忠誠心に心打たれます。
我が家の犬たちに、そこまでは望まないけど、私が大好きでいてくれたらいいな~。
「犬観世音」の隣には、弘法大師空海をまつった「太子堂」が建っていて、犬の冥福を祈っているようでも、守っているようでもあって、なんだか嬉しいな~。
紅葉の写真が続きます。
素敵すぎて、一眼カメラを持って来なかったことを心底後悔しました。
・・・と言っても大した写真が撮れるわけではないけど。(;^ω^)
偶然ではありましたが、紅葉の一番いい季節に、犬に関係のあるお寺におまいり出来てとてもラッキーでした。
来年は、ぜーったい(ちゃんとした)カメラを持って、また来たいと思います♪