「九年庵」の裏門を出て左に折れると、「仁比山神社」はすぐそこです。
振り返ると参道を覆うようなモミジと二の鳥居。
九年庵公開以外の時期も十分に楽しめます。
裏門を出て左に進むとすぐに、推定樹齢800年以上と言われるご神木の大楠が姿を見せます。
てっぺんが見えないくらい大きい。
大楠を下ったところには、木々に囲まれた厳かな雰囲気の神池があります。
鳥居の横の大楠は推定樹齢600年以上、この辺りパワーがあふれている感じがします。
鳥居にある「日吉宮」は、仁比山神社の別称「山王日吉宮」
農業の神、山の神として崇敬される「仁比山神社」は、 山王(さんのう)さんの名でも親しまれています。
元々この場所は聖武天皇が、都の松尾大社の分霊、松尾明神を祀った「松尾神社」が始まり(729年)。
その後(844年)慈覚大師が神水を得る時、土中より日吉宮の額を発見し、朝廷に奏上。
時の仁明天皇が比叡の神威を感じ、この地を仁明天皇の仁と比叡山の比山とで仁比山としたらしい。
と、うんちくはこのくらいにして、三の鳥居をくぐって、いよいよ「仁比山神社」へ。
・・・のその前に、大楠の裏手、小高い丘に続く石段を登って行くと、
濃い緑の木々に囲まれて、自然のままに枝を伸ばしたヤマツツジが木に寄り添って咲いているところがあったり、こちらもいい感じ♪
この先には、「松森稲荷神社」がこじんまりと鎮座しています。
小さいけれどここにもお社があって、まさにパワースポット的なものを感じます。
最近見かけなくなったカタツムリ。
さて、「仁比山神社」の境内に戻って、本殿にお詣りへ。
石段途中の両脇には、猿の像が奉納されています。
左のお猿さん。
右のお猿さんには、頭が二つ見えます。
こちらは、背中に子猿をしょった親子の像です。
そして本殿の軒下の梁を支えているのもお猿さん。
「仁比山神社」は「山王さん」と呼ばれ親しまれているのですが、その山王さん〔神様)の使いとされるお猿さんも、境内のいたるところに安置され大切にされています。
こちらの神社では、12年に一度の申の年(さるのとし)の4月初旬、
『大御田祭』(オオオンダサイ)がおこなわれ、県重要無形民俗文化財である「御田舞」(オンダマイ)が奉納されています。
本殿裏手には、「金剛水」と呼ばれる御神水が湧き出しています。
胃腸の弱い人は仁比山神社の神符と一緒に拝飲すれば回復に向かい、又、 初宮詣の子供は口につけて、長寿・無病息災を祈願するそうです。
周りには沢山のお猿さんの像が置いてあるので、水をかけながら願い事を唱えてくださいね。
何度か焼失した本殿を立て直した鍋島家の家紋が輝いています。
濃い緑に囲まれた静寂な空間です。
参拝を終えて、まっすぐ下りると東参道があります。
こちらもモミジに囲まれた美しい道になっています。
その参道横には「仁比山地蔵院」という尼さんのお寺があります。
地蔵院の建つ石垣から根っこを出したド根性モミジ。
パワー、感じる~。(≧▽≦)
こちらでは何やら面白そうなイベントがあっていたので、立ち寄ってみることにしまし
た。
またまた、続きます。