秦の始皇帝に命じられて、不老長寿の薬草を求めて日本に渡来したという徐福の伝説がありますが、その徐福はここよりもっと南の海に近い(徐福上陸の地というのがある)諸富という地に降り立って、ここ金立まで不老長寿の薬草を求めてやって来たといわれています。
その薬草と言われているのが、「カンアオイ」という植物。
こちらではこの植物を「フロフキ」と呼んでいました。
ではなぜ「カンアオイ」が不老長寿の薬草か?というと・・・、
徐福に「不老不死の薬草を知らないか?」と聞かれた地元の人が、「フロウフシ」を「フロウフキ」→「フロフキ」と変換して、「カンアオイ」が不老長寿の薬草ということになったのでは?と言われています。
この「カンアオイ」ですが、以前は金立山のあちらこちらに自生していたようですが、この徐福伝説で有名になると盗掘が後を絶たず、今では自生している「カンアオイ」はほぼ見かけないそうです。
そんな貴重な「カンアオイ」を愛好家の方々が保存して、年一回展覧会を開かれるということで行ってきました。
たまたまご近所の方がこの保存会に入られていて、「カンアオイの展示会があるけど、会員が育てた苗の配布もあるから来ない?」って実家の母が誘われたらしく、無料で苗がもらえる!?(誰でも行っていいらしいので)それなら、ということで母と妹、ついでに息子も誘って出かけてきました。
いつもこの近所を歩いているけど、こちらの「徐福長寿館」に入るのは初めて。
微々たる入場料ですが、近くだと中まで入ってみようとは思わないもんなんですね~。
(と言うより、あまり興味がない)(^▽^;)
ラッキーなことに、今回の展示会の間、こちらの入場料も無料になるという、二重にお得な展示会になっていました。
早速、中に入ります。
入り口の先では、来場者に配られるカンアオイの鉢がズラーリ。
好きな鉢を選んでいいよって言われても、どれがいいのやら迷います。
一鉢頂いて、展示会場へ向かいます。
建物中央には池を配してあって、その中央には徐福像が安置されています。
中々の人出で盛況です。
池の周りには、沢山のカンアオイの鉢が並べてあって、 無料で配られるカンアオイとは、クラスが違うことは一目瞭然。
これらの鉢を見ていくと、実に様々な花の形と色があることを知りました。
濃い紫の、ちょっと不気味な花だと思っていたけど、緑色や、色々な形をした花があるようで、中々奥が深い植物だな~って思いました。
名前もそれぞれついていて、会員の方たちが丹精こめて育てられたことが分かります。
目についた鉢を撮ってみたので、ずらずらっと並べてみます。
よかったら、ゆっくりご鑑賞ください。
名前の部分が全部入っていない鉢があるのは、ご容赦ください。
花に併せて、葉の模様にもご注目ください。
以上、オーソドックスな花から予想がつかないような花が色々あって、一鉢一鉢眺めていると引き込まれていきました。
そして、この「カンアオイ」は花だけではなく、葉っぱに入った斑も色々な模様があるようで、そちらも鑑賞の対象になるようです。
写真が多過ぎるので、次回は佐賀県の保存会の方々が育てた登録品をご紹介します。