前年に88歳の米寿を迎えた父ですが、コロナ感染の拡大によりお祝いを延期していましたが、まだかまだかとうるさいので感染予防をしつつお祝いを行うことにしました。
両親と3姉妹で、近くですが大奮発で素敵な温泉宿にお泊りです。
戸籍上は11月20日ということになっているのですが、12日が父の本当の誕生日。
というのも父は長男なのに、当時の誰もが(信じられないけど)出生届を出すのを忘れていたらしく、気付いた時は届け出期間を過ぎていて、届け出たこの日を誕生日として登録されたらしいのです。
なので、父は2つの誕生日を持つ男。
本人は12日が生まれた日で、20日は戸籍に記載された日だと言ってます。
コロナ感染で1年遅れのお祝いになりましたが、幸いと言っていいのか、宿泊客減少に苦しむ旅館やホテルに佐賀市からひとり5千円の補助があって、ちょっとお安く泊まれることになったので、今回は近場ではあるけどお宿のグレードをアップして「古湯温泉」の「山あかり」さんを予約。
当日私が両親を乗せて出発。
妹ふたりとは現地集合ですが、ちょっと早く着きすぎたので温泉街を散策しようということになって、駐車場に車を停めて中心街へ向けて歩き始めました。
中心街と言ってもそんなに賑やかな感じではなく、山あいのひなびた温泉街です。
駐車場を出て歩き始めると、以前ランチを食べに来た「古湯キッチン10」の隣のお宿「大和屋」さんの入り口の植え込みがきれいに紅葉していました。
「白玉饅頭」の看板がありますが、お店は閉店されてます。
その手前が先日お邪魔した「古湯キッチン10」デス。
この「大和屋」さんの前に以前は温泉旅館(旧清流荘)があったと思うのですが、更地になっていて、こんな看板がありました。
佐賀は日本でも有名な二大お菓子メーカー「グリコ」と「森永」発祥の地なのですが、「新高製菓」というお菓子メーカーもあったようで、しかもかの有名な作家・北方謙三氏の曽祖父に当たるらしいデス。
その森氏の別荘があった場所らしいデス。
蛇足ですが、こちらの古湯温泉には他にもベストセラー作家『笹沢佐保』氏がしばらく居住されていて、そのお宅は「笹沢佐保記念館」になっています。
それ以前で言えば、かの有名な歌人・斎藤茂吉も療養の為にこちらの温泉を訪れて歌を読まれてたりと、文人に人気の温泉地だったみたいデス。
歩きながら下を見れば、富士町のマンホールが可愛い♪
このふたに描かれているのは、水のきれいなところにしか住めないというカエル『カジカ』デス。
まだその鳴き声を聞いたことはありませんが、もしかしたら今回の滞在中に聞けるかも?!でも、その鳴き声が分からないので、それと気づかないかも。
きれいな声で泣くという『カジカ』の鳴き声、聞いてみたいもんです。
中心街のバス停のところには「足湯」を楽しめる休憩スポットが出来ていました。
こちらは無料で誰でも利用できるようデス。
足湯はしませんでしたが、旅行の記念に1枚。
山から流れてくる水は清く澄んできれいデス。
川の横にある建物は以前は小学校だった建物を改修して、今は運動部とかの合宿に使える施設になっているようです。
ぐるりと回って富士支所前のグラウンドのきれいな紅葉を眺めながら、お宿に戻ります。
川沿いから中心街に向けて多くの温泉宿がありますが、「あそこも行った」「ここも泊まった」と、会社を退職した後同僚のご夫婦と旅を楽しんだ両親は懐かしそうに語っていました。
まぁ、あそこは料理がイマイチだったとか、従業員の態度が悪かったとか、面白い話も聞けて、私も楽しかったデス。
あ、両親がこちらの温泉に行っていたのは10年、いや20年以上前の話ですので、今はそんなことはありませないと思います。
左手に写っているお宿は、その昔、鶴がこの温泉で傷をいやしたとされる逸話の残る「鶴霊泉」さん
『鶴の恩返し よみがえりの宿』とうたわれていて、岩盤から湧く温泉に自然の砂を敷き詰められた天然砂湯が名物になっています。
そろそろ集合時間になろうとしていたので、駐車場に戻ります。
今回はこちらではなく、お泊りする宿は「山あかり」さん。
今まで聞いたことが無いお宿なので、新しく出来た旅館なのでしょうが、HPを見ると中々素敵なところで今から楽しみなのでした。
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