「肥前の炭鉱王」と言われた高取伊好(たかとりこれよし)の旧邸宅の修復工事が済んで公開されているというので、一度見に行ってみたいと思っていたので、いい機会とばかりに寄ってみることにしました。
邸宅前の道は立派な石垣が延々と続いていて、この先へ歩いて行った中ほどに門があります。
唐津城の近くで、海岸沿いの広大な敷地に、そのお屋敷は建っています。
門から見た屋敷の一部。
中の写真は撮影禁止だったため、外からの写真だけになります。
玄関右手の建物は、中が洋風に造られていました。
暖炉の煙突がありますね。
玄関を中心に右手の方にも、立派な日本家屋が建っています。
こちらは重要なお客様をお迎えする来賓用の玄関、・・・だったと思います。
こちらの建物、中には本格的な能舞台があったり、素晴らしい襖絵や欄間が各所にありました。
来賓用と主人用と3カ所の玄関が設けられていて、こちらは家族用の玄関。
内部は自由に見て回れるわけではなく、入り口で案内人の方が同行されます。
見どころやいわれを各所で解説してくださるので、分かりやすくて、大事なところを見損ねるということもありません。
さすがに炭鉱王と言われた方の邸宅だけあって、見ごたえがありました。
大体30分ほどだったでしょうか。
自分たちだけだったら、くるりと見て、ハイ、おしまい、ってなっていたと思うので、色々な話も聞けて、とても為になりました。
本格的な能舞台は可動式で、それはそれはすごい造りだということが説明を聞いていてひしひしと感じられました。
政財界の重鎮を招いて能を披露されたとのことですが、来賓だけに門戸を開いていたのではなく、時には炭鉱で働く人や家族を呼んで、能や芝居を披露したこともあったそうです。
従業員を大切にする、素晴らしい雇用主だったみたいデス。
ついでに言うと、多久の紅葉の名所「西渓公園」は、氏が巨額の費用を投じて整備された公園です。
と、閉館時間ギリギリにお屋敷を出て、再び山越えで自宅に帰ります。
途中の松林のドライブを動画で撮ってみたので、よかったらご覧ください。
※松林を写した映像を見続けると、車酔いしそうな気分になるのでご注意ください。
帰る途中、行きに素通りして気になっていた「嘉瀬川ダム」の貯水量を見てみます。
今までの水面と今の水面の差が、結構あります。
水に浸かっていた所と今の水面の境がくっきり分かれているのが分かります。
長く水面から出ていた部分は、もう草が生え始めています。
雑草は強くて、しぶとい。(~_~;)
2019年7月27日のダムの堤防
最近(2020年11月13日)行く機会があったので、撮って来たダムの堤防。
こうやって比較してみると、明らかに水量の違いが分かります。
佐賀は比較的ダムが沢山あるので、よほどのことが無い限り水不足になることは無いのですが、さすがにこの年はこのまま雨が降らないと、取水制限が行われるかも?と言うところでした。
幸い、その後雨が降ったので難を逃れましたが、降らなくても困る、降りすぎても困る。
自然に文句はつけられませんね。
ご訪問ありがとうございました♪